9月1日は防災の日

 「防災の日」は、過去に甚大な被害をもたらした関東大震災に由来して制定され、毎年8月30日から9月5日までを「防災週間」としています。

 2024年は1月能登半島地震を含めて、全国規模で震度6以上の地震が4回、8月には南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が初めて発表されました。8月末は台風10号上陸による猛威など、災害が頻発しています。

 いざという時に備え、日ごろから災害に対する意識を持つことが、自分や大切な家族の命を守ることにつながります。そのため、災害時は「警戒レベル4(避難指示)」までに避難をするよう、家族で話し合い、心がけましょう。

1 家具の転倒・落下防止への対策

 過去の大規模地震では、多くの方が倒れてきた家具の下敷きになり、亡くなったり、大けがをしています。大地震が発生した時には、「家具は必ず倒れるもの」と考え、転倒および落下防止対策を講じておく必要があります。
  • 家具が転倒しないように、壁に固定する(L字型金具やポールで固定する)
  • 寝室や子ども部屋には、できるだけ家具を置かない
  • 家具が倒れた時、出入口を塞がらないように配置や向きを工夫する
  • 手の届くところに、懐中電灯やスリッパ、ホイッスルを置く

2 災害時に備えた備蓄品を用意

 大災害が発生した時には、電気やガス、水道、通信などのライフラインが止まってしまう可能性があります。ライフラインが止まっても自力で生活できるよう、普段から非常食や飲料水などを備蓄しておくことが大事です。場合によっては、避難所で避難生活を送ることになります。避難生活に必要なもの(非常持ち出し品)をリュックサックに詰めておき、いつでもすぐに持ち出せるように備えておきましょう。
  • 1人最低3日分の食料を備蓄しておきましょう
  ※大規模災害発生時には、1週間分の備蓄が望ましいとされています
  • 飲料水とは別に、トイレを流したりするための生活用水も必要です。日ごろから、水道水を入れたポリタンクを用意したり、お風呂に水をいつも張っておくなど備えましょう。
  • 非常持ち出し品は持って逃げられる量にしましょう(男性 15kg、女性 10kg)
  備蓄品および非常持ち出し品は、家族構成等に合わせて用意しましょう。

3 定期的に家族会議を開催

 災害はいつ、どこで起きるか分かりません。災害発生時に家族が慌てずに行動できるように、実際に災害が発生した時のことを想定して、防災・災害対応について話し合いましょう。定期的に家族で話し合い、点検や確認を行うことが重要です。

1 災害リスクを確認

 自分の住む地域の災害リスクをハザードマップなどで確認しましょう。

2 避難場所と避難経路を確認

 家族で安全な避難場所と避難経路を確認し、日中と夜間、実際にその場所を訪れて理解しましょう。高齢者のいる家庭では避難方法も検討する必要があります。

3 緊急連絡先を確認

 災害時に連絡を取るための緊急連絡先を確認し、メモや携帯電話の連絡帳に登録しましょう。ほかには、災害伝言ダイヤル(171)や防災用伝言板などの安否確認ツールの利用方法も再確認しましょう。

4 備蓄品と非常持ち出し品の保管場所を確認

 備蓄品と非常用持ち出し品の内容と保存期限があるものは期限を確認し、合わせて保管場所を再確認しましょう。また、季節に応じて入替を行いましょう。

5 家の安全確認

 家屋の耐震性を把握や家具を固定し、自宅内の安全な場所と危険な場所を把握しましょう。

6 災害時の対応を確認

 ガスや電気の遮断方法などの安全対策を確認しましょう。

7 災害時の役割分担を確認

 どの役割を担当するかを話し合い、避難や救助活動時に円滑な対応ができるようにしましょう。
 ハザードマップで身の回りでどのような危険があるかを確認したり、水や食料の備蓄や家具の転倒防止対策など、自分ができることから実践していきましょう。